ブロードウェイミュージカル「Moulin Rouge」
私がブロードウェイミュージカル「ムーランルージュ」を見たのは、トニー賞を10冠取って、とても話題になったからでした。映画のムーランルージュは見たことがありましたが、当時は若かったからかいまいちよく分からず、正直、あまり期待していなかったので、賞を取ってようやく見に行く決心をしました。
しかし、会場に入った瞬間、その気持ちが一転しました。まず会場中がもうムーランルージュの世界。大きい象と赤い風車、真ん中には大きな赤いMoulin Rougeの文字。そして、開演時間の10~15分くらい前から、演者が出てきて、少しずつ世界観に引き込まれていきます。演者が出てきたら写真撮影厳禁のため、30分くらい前の開場時間後すぐに入り、お手洗いなどを済ませ、開演前から自分の席でたっぷり世界観に浸ることをお勧めします。特に少しずつ演者が出てきたその流れのまま開演するので、余裕を持っていくべきです。
初めて見た時は、あらすじを頭に入れてから見ましたし、ストーリー自体は単純なもののため、お話を理解することはできました。
ただ、ムーランルージュで使われている音楽は、一部を除き、オリジナルではなく既存のポップミュージック(例えばエルトン・ジョンのYour songなど)を使っているのですが、幅広く洋楽を聞いてきたわけではない私は、聞いたことがある音楽が次々と流れる人よりも、楽しめなかったのではないかと思います。
ただ、みんなが聞いたことがある曲なので時々一緒に口ずさむ人がいることには閉口しました。プロの歌声を聞きに来たのに、あなたの歌声にお金を払っているのではない!という感じです。
2回目以降はムーランルージュで使われている音楽を調べ、原曲を聞いたり歌詞の意味を確認してから見に行きましたし、慣れてきて歌詞も聞き取れるようになってきたため、楽しさが倍増しました。
それから数えきれないほど何回もリピートしてしまいました。始まってから数分でああ、今回も見に来てよかったと思わせてくれるミュージカルはなかなかありません。
ストリートしては悲劇ですが、最後の最後は盛り上がって終わるため、寂しさを引きずることなく興奮冷めやらぬ状態で毎回帰りました。
ムーランルージュは日本にも輸入され上演されていますが、すっかりファンになってしまったブロードウェイのオリジナルキャストのイメージを壊したくないので見に行く予定はありません。それほどブロードウェイミュージカルのイメージを自分の中で残していきたくなるミュージカルはなかなかありません。