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ひとりごはん、ひとり旅など

2022.10 NY郊外へ日帰りの旅 Sleepy Hollow ~ Tarrytown

10月の中旬にニューヨーク郊外のSleepy HollowとTarrytownへ行ってきました。

当日はお天気に恵まれ、とても気持ちのいい小旅行となりました。

 

ランドセントラル駅からMetro Northという電車に乗りました。今回の主目的はSleepy Hollowにあるロックフェラーの邸宅、Kykuitです。前日に10:00amからのツアーを予約し、15分前には集合場所に着いてチェックインするように、という指示があったので、8:20am発の電車に乗りました。

この電車は各駅停車のため、Tarrytownまで55分くらいかかります。実はこの後の8:45am発の電車はExpressのため40分くらいで着くので、そちらでもよかったのですが、Tarrytown駅からKykuitのツアーの集合場所まで歩くのに20分くらいかかり、ぎりぎりになってしまうのと、あまり急いで歩きたくないな、というのもあったので、少し早めの電車に乗りました。

 

電車はとても空いていました。窓は汚いですが、川沿いを走るので紅葉が始まったきれいな景色が見えます。

 

予定通りTarrytown駅に着きました。降りる人も少なく、駅前もあまり人はいません。

Google Mapを頼りにKykuitツアーの集合場所であるPhilipsburg ManorのVisiter Centerへと歩いて向かいました。ここで地図を見て、せっかく各駅停車の電車に乗ったので、Philipse Manor駅まで行ってもよかったのではないか、と気が付きましたがもう遅いです。ただPhilipse Manor駅からは歩いて16分、Tarrytown駅からは19分と大きな違いはありません。

途中坂もあったりしたので、時間に余裕を持ってきてよかったです。少し時間があったので、集合場所の入口を通り過ぎて少し先まで行ってみると、Sleepy Hollowに伝わる首なし騎士のモニュメントがありました。

Visiter Centerでチェックインを済ませると、バスの時間までお土産物屋さんをのぞいたりしながら待ちました。時間になると、バスの前に集合しました。他のお客さんはグループばかりでおひとりさまもアジア人もただ一人。でも気にせずバスに乗り込みます。案内してくれるガイドの女性が、「ここまで歩いてきたでしょう。私今朝あなたの後ろを歩いてたわ」と声を掛けてくれたので、気持ちがほぐれました。このガイドの方はとてもフレンドリーでツアーの間中とても楽しく過ごしました。ここから丘の上にあるロックフェラー家の邸宅、Kykuitまで行きます。バスの中では、解説の音声が流れていました。

 

さすが大富豪のロックフェラー家、門を入ってからも家に着くまでにだいぶ距離があります。やっとお屋敷に着くと、入口の正面には噴水があり、その後ろにとてもきれいな景色が広がっています。

建物だけでなく、敷地や景色の使い方すべてが贅沢です。

外観やその周囲の説明を聞いた後、中に入ります。中は撮影禁止でした。

 

中もとても豪華ですが、無駄に広い玄関や何に使うか分からない部屋などはなく、とても実用的に作られている気がしました。ただ、壁や棚、装飾品や食器などどれも凝っています。

1階部分を見学し、一度お庭へ出ました。玄関とは反対側の景色もとてもきれいです。

このようなところに住むのはどういう感じだろうと想像しますが、想像しきれません。

もう一度建物内へ入り、今度は地下へ行きます。地下部分はNelsonという方が収集したモダンアートのコレクション部屋となっていました。最初地下へ下りた時には、これだけか、と思いましたが、奥へ奥へ続いており、膨大な量のアートコレクションでした。

 

私が参加したツアーは2時間ちょっとのツアーなので、建物の中は1階と地下の部分のみが見学できました。2階へ上がるには3時間かかるツアーに参加しなければなりません。

 

邸宅の見学を終え、バスに乗り込むと、車庫に移動しました。車庫まで行くのにまたバスに乗るのか、とそれも驚きです。車庫と言っても、日本の普通の住宅の何倍もあるような立派な建物です。とても古い馬車やクラシックな車などが何台も何台もありました。

 

すべての見学を終えて、またバスに乗り、集合場所まで戻りました。門を出たところに、このお屋敷で働く方専用に建てられたお家がありました。お屋敷が住居として使われていた時も、観光地として活用されている今も、運転手やガイド、セキュリティの方など、たくさんの雇用をこの地に生み出していて、影響力の大きさを実感します。とても楽しい見学でした。

 

ツアーを終えた後はちょうどお昼時なので、少しTarrytownの方へ戻り、Croqueteriaというお店でランチをいただきました。小さいテーブルが店内に2個、外に2個あるだけの小さなお店ででしたが、運よく店内のテーブルが空いていたので、そこでいただくことができました。

店員のお兄さんがとてもフレンドリーでここは初めて?と聞いてくれて、いろいろ説明してくれました。コロッケとサンドイッチのメニューがあり、コロッケは注文してから揚げてくれるというので、ハムのコロッケ1個とCubanoのサンドイッチを注文しました。コロッケは揚げたて熱々、クリーミーでおいしく、サンドイッチもおいしかったです。勝手にキューバ料理はスパイスが効いてそうと思い込み今まで食べていなかったのですが、他のキューバ料理も食べてみたくなりました。

 

お腹も満たされたところで、次はSleepy Hollow Cemetaryを散策しに行きました。

墓地を散策するというには日本ではあまりありませんが、季節柄なのか、有名人のお墓があるからか、たくさんの人がいます。Andrew CarnegieやWilliam Rockefellerなど有名な方のお墓もあり、特にRockefellerさんのお墓はお墓というより家というくらい、立派なものでした。そういうのを見るのも楽しいですが、小さな墓石に書かれている文字を読んでみると、30代で亡くなられた奥様のお墓の横に100歳近くまで生きられた旦那様のお墓があったりと、墓石の一つ一つにそれぞれの人生のドラマが感じられ、普通のハイキングなどでは得られない楽しさがあります。紅葉も見られ、とてもきれいでした。

Rockefellerさんのお墓を少し過ぎたあたりで引き返そうと思い、でも来た道を戻るのはつまらないので、別の道を通ろうと歩いていると、なかなか入口に戻ることができません。Googleで自分の位置を見てみても、自分がこの辺りだろうと思っていたところと全然違うところにGPSが表示されています。少し電波が悪かったこともあり、間違っていると思いこみ、うろうろしてみましたが、自分がどこにいるか分からないので、冷静になってGoogle Mapを信じて歩いてみると、ようやく1度来たところに戻ることができました。あとから地図を見てみても、どうしてそうなったのか分からず、途中までは入口方向へ戻っていたのですが、そのあと全く反対方向に歩いてしまっていました。墓地ですし、何かにとりつかれていたのかもしれません・・。

墓地の入口近くにあるOld Dutch Churchを見学し、Tarrytownのメインストリート方向へ歩いて行きました。住宅街を歩いていると、10月中旬ですし、首なし騎士というホラーな伝説があるところなので、ハロウィンの飾りつけも気合が入っているお家が多いのでは、と思っていましたが、意外と普通でした。

 

Tarrytownのメインストリートまで来ると、墓地で想像以上に歩いてしまって疲れたこともあり、一旦Muddy Water Coffee & Cafeで休憩をしました。コーヒーを買うのに少し並ぶほど混んでいましたが、いろいろなスタイルの椅子やソファたくさんあり、裏庭もあるようで、すぐに座ることができました。

 

休憩をしてTarrytownのメインストリートを少し散策します。雑貨屋さんやアンティークのお店などを数件見た後、電車に乗って帰ることにしました。

たまたま数分遅れで来た電車がExpressだったのでそれに乗り込みましたが、すごく混んでいて席が空いていなかったので、次のHarlem駅まで乗降口のところに立って乗りました。席がないと気が付いた時には、別に急ぐ必要もなかったので次の各駅停車の電車に乗ればよかったと思いましたが、その時にはもう遅かったです。Harlem駅で降りた人もいたので、少しですが席に座ることができました。秋の紅葉のシーズンで郊外に出かける人も多いのだと思います。

 

予定以上に歩き足が疲れましたが、自然を見ることができ、紅葉も楽しめ、満足の1日でした。